[174冊目]東野圭吾のデビュー小説「放課後」

174. 放課後

ミステリーメーカー東野圭吾のデビュー作にして乱歩賞受賞作品

あいかわらず東野圭吾ブームです。何冊かまとめ買いしたうちの1冊『放課後』を読んでみました。読んだあとに知りましたが東野圭吾のデビュー作でした。第1刷は1988年!どうりで少々文章が若いわけだ。その後の作品と比較するとやや深みが少ない気もしますが、もちろんダメという訳ではなく、全然楽しく読める、乱歩賞も受賞したミステリーメーカー東野圭吾らしいミステリーでした。

<<下に続く>>

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舞台はとある女子校、主人公はそれほどやる気の無い数学教師前島です。物語は前島が何者かに殺害されそうになるところから始まります。しかも今回で3回目。さすがに身の危険を感じた前島は警察に通報しようと校長に相談しますが、学校の評判を気にする校長からはもうしばらく様子を見るようにいいます。そんな中、生徒たちから嫌われていた生活指導の村橋が殺害されます。しかも外部から侵入不可能な密室で。殺害の動機は?自分が殺されそうになったことと因果関係はあるのか?密室トリックの謎は?捜査は予想外に混迷を極めます。そんな時、まさかの第二の殺人が起こったのでした。

デビュー作とはいえ、さすが東野圭吾で、読み手の目線を自由自在に操ります。2重3重にもフェイクで覆い隠された真実 、散りばめられた伏線の絶妙な回収のされ方は他作品同様、爽快!のひとことでした。東野作品の共通点として、それまでの膨大なネタフリが、最後の数ページでザクッと落ちる大オチを持ってくるというパターンが多いと感じますが、今回もそんな感じです。っというよりデビュー作ですから、ここから始まったんですね。主人公や女子高生には少々感情移入出来ないところもありましたが、職員室の面々などは本当にキャラクターが良く描けています。スケベな教師、学校の評判だけを気にする校長、面倒くさいことを全てなすりつけたがる教頭など、実際に現実社会でもいそうな人ばかりでした。東野圭吾の原点が垣間見れる、読んでみてよかった作品でした。

放課後

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