[169冊目]読み応えある長編小説「未必のマクベス」早瀬耕

169. 未必のマクベス

恋愛、収賄、マフィア、そしてシェイクスピアなど様々な要素が詰まった長編小説

未必のマクベス』は早瀬耕の長編小説です。結構評価が高かったので読んでみました。噂に違わぬ良書でしたね。面白かったです。ジャンルでいうとハードボイルド小説になるのかな。(ハードボイルドの意味は未だいまいちわからないけど)ちなみに著者が長編小説を書いたのは22年ぶりとか(すごい執筆間隔!)。単行本のときはあまり売れなかったらしいですが、文庫本になってから火がついたそうです。

<<下に続く>>

スポンサーリンク

IT企業の管理職中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。バンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、マカオの娼婦から予言めいた言葉を告げられる。「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。その直後、彼は突然会社から香港子会社の代表取締役への出向を言い渡される。だがそれは決して栄転ではなく、片道切符の恐ろしい会社の罠だった。亡命、失踪、横領など自身の会社の闇事情を知った彼は、自らをシェイクスピアの戯曲に登場するマクベス王になぞり、仕掛け人に戦いを挑む。しかしシェイクスピアの戯曲の終末は、、、

正直シェイクスピアの「マクベス」を読んだことはありませんが、読んでなくても十分楽しめます(読んでるともっとおもしろいかも)。物語のステージは香港、澳門などが中心で、その中で付属品として登場するキューバリブレ、ベイ・シューが歌うジェームス・ブランドのカバー曲、数学の暗号などがいちいちかっこいいです。偽造パスポート、亡命王子、全身整形、殺し屋、失踪など現実離れしたでき事が次々と発覚する中、一会社員がよく冷静に対応できるな…と若干冷静な目で読んでた節もありましたが(笑)、分厚い小説にもかかわらず、残り頁が少なくなっていくと、まだもうちょっと読みたい感が残りました。ただ結構突飛な展開もあるので、もしかしたらちょっと読み手を選ぶ本かもしれません。ちなみにダイエットコークのキューバリブレってどんな味なんだろう。

未必のマクベス

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク