[164冊目]教科書よりよっぽど為になる戦史「永遠の0」百田尚樹

164. 永遠の0

ラストシーンが圧巻

永遠の0』は太平洋戦争、ゼロ戦、特攻をテーマにした百田尚樹のベストセラー小説です。販売部数は300万部を突破したとか。TVドラマ化や映画もしてますのでご覧になられた方も多いかもしれませんね。僕もTV版はちょっとだけ観ていたので、なんとなくのストーリーは察してましたが、最後まで観てなかったので改めて文庫本を読んでみました。なんでこんな事がわかるの?というくらい各地での戦闘状況やゼロ戦の仕様などが詳細に描かれており、相当な量の取材のあとが伺いしれます。そしてこの物語を通じて、一人でも多くの日本人に、先の戦争で行われた最悪の戦術「特攻」というものの真実を伝えたかったのだなと感じました。

<<下に続く>>

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物語は佐伯健太郎と姉の慶子の祖母が亡くなるシーンから始まります。祖母が亡くなったあと、祖父から「実は自分は本当の祖父ではなく、本当の祖父は特攻で亡くなったのだ」という真実を告げられます。2人は自分たちの本当の祖父がどんな人だったのか?に興味を持ち、数少なくなった祖父と共に戦った人達を、順次訪ねてまわります。祖父についての評判は好悪様々でした。ただ意見が一致していたのは祖父はその時代としては珍しく、とにかく「生きよう」としていたということ。今日では当たり前かもしれませんが、当時の日本ではそれは「臆病者」「卑怯者」と見做されるのでした。

物語は十二分に面白いです、特に後半が。ラストシーンは圧巻です。ただ著者は、国を思い、自らの命を投げ出した兵士達が、戦後、マスコミや一部の学者により「殺されても仕方がない残虐非道な日本兵」といったレッテルをはられていたことに我慢ならず、兵隊達の汚名を晴らす為に、この本を書いた様な気がします。そしてより多くの人に真実を知ってもらうために、渾身の力で面白くして、出版したのではないでしょうか。多くの戦争未亡人は国から何の補助も貰えず、ひもじい思いをしたそうです。それって何かがおかしい気がしませんか?この本が多くの人に読まれて本当に良かったと思いました。まだ未読の方はぜひ。

永遠の0

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