[162冊目]嫌いかも?でもオススメしたい千早茜の「男ともだち」

162. 男ともだち

きっと好き嫌いがハッキリわかれると思います

男ともだち』は千早茜の2014年の小説です。なんか共感できる人、出来ない人が極端に分かれる小説だろうなぁ…と思います。千早茜の入り口は尾崎世界観との共著『犬もくわない』だったんですが、あの本のザラツキ感が好きだったので、2冊目を読んでみました。千早茜は、こじらせ女子の描き方がとても上手いですね。あと「男はこう見られてるんだなぁ。。」「男をよく見てるなぁ」とつくづく思います。ここまでわかってると、簡単に男を手球にとれますね。この人、どんな恋愛してきたんやろとか思ってしまいます。

<<下に続く>>

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さて、物語は、お互いに熱量が無くなりつつ、とりあえず一緒に暮らし続けてる恋人と、自分が都合のいいときだけ連絡してくる妻子持ちの医者、そしてなんとかイラストレーターの仕事でメシを食っていけるようになった主人公カンナの3人から始まります。

ちゃんと恋人もいて、まぁ褒められたことではないけれど愛人もいて、仕事もようやく軌道に乗りはじめたのに、何かいまひとつ物足りなさを感じてるカンナ。そんなカンナにある日、大学時代の友人、ハセオから7年ぶりに連絡が入ります。

女紹介して

相変わらず!

二人の間に7年の時差は無く、あっという間に軽口を叩き合える、昔の距離感に戻ります。女に不自由しないハセオ。何度も一緒に寝泊まりしたハセオ。しかしカンナはハセオとは一度も一線を超えた事がありませんでした。ハセオはカンナの”男ともだち“だったのです。あの頃は。

なんか、会いたい…

カンナは、同棲する恋人にも、愛人にもちょっとした嘘をついて、ハセオに会いに行きます。久しぶりのハセオは、やはり自分の感情を一番ストレートに出せる人でした。。。

どうでしょう?多くの女性は全く共感できないかもしれません。amazonのレビューでも「これは不倫助長だ」みたいなコメントまでありました。ちなみに僕は共感できた方です。そして面白かったです。だから結構人に薦める本になると思います。「もしかしたら全く感情移入できんかもしらんけど」と注釈付きですが。

好き嫌いがハッキリ分かれる、というのは毒にも薬にもならない本より遥かに魅力があると思います。そういった意味でこの本はとても良い小説ではないでしょうか。千早茜の別の本も読んでみようと思います。

男ともだち

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