[160冊目]2019年新書大賞 戦うことすら出来なかった日本兵の無念について

160. 日本軍兵士

無念な祖先を尊ぶと共に、”ダメ組織”を理解しよう

2018年の新書大賞『バッタを倒しにアフリカへ』が大好きだったこともあり、2019年の新書大賞『日本軍兵士アジア・太平洋戦争の現実』を読んでみました。全く別テイストでした。でも、まぁやっぱ色々考えさせられる事がありますよね。僕は多分、右でも左でもないですが、下記の2つは心に留めています。

①もはや経験者もほとんどいなくなった先の大戦を、次の世代である我々が“正しく”理解し、伝承していかなければならないこと

②望まずに戦地に駆り出されて、結果国の為に命を捨ててくれた我々の祖先に、石を投げるようなことをしてはいけないということ

<<下に続く>>

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そしてこの本を読んで、なおさら2つ目の意識が高まりました。犠牲者310万人のうち、その9割は配色濃厚になった1944年以降に亡くなったそうです。しかもその中で、まともに戦って亡くなった方はほとんどいらっしゃらなかったみたいです。行きたくもない戦争に無理矢理いかされて、一矢も報いること無くただ命を失うだけなんて、無念ですよね。

太平洋戦争では日本軍は作戦・戦闘を全てに優先させた結果、補給・情報・衛生・防禦・海上防衛などを軽視してました。戦地での深刻な食糧不足を引き起こし、1944年以降の栄養失調や免疫の低下によるマラリヤ・赤痢発症による死は戦死者の6割以上にのぼったそうです。他にも30万人を超える海没死や、戦場での自殺と「処置」、辿り着く前に撃ち落とされた特攻など、「死ぬ気でやればなんとかなる」的な軍トップの精神論により、多くの日本兵たちが、戦うことすらできずに命を落としていきました。

非論理的な作戦や補給・海上防衛の軽視は案外いまのビジネスシーンでも多く見られます。起きてるなら働け!といった時間外労働などは、まさに補給の重要性を理解していない日本軍と似てる気がします。日本軍はブラック企業の極みでしたからね。もし今の職場が「なんか日本軍っぽくない?」って思ったら、一度、今の職場を客観的に査定してみましょう。もしかしたら“敗色濃厚なダメ組織”かもしれませんよ。

失敗の本質』とあわせて”ダメ組織とは?”を理解するのに、よい1冊だと思います。

日本軍兵士アジア・太平洋戦争の現実

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